Upside Down (2013)


 The film starts with Adam telling the story of his two-planet home world, unique from other planets or planetary systems as it is the only one that has "dual gravity". This phenomenon of dual gravity allows the two planets to orbit each other in what would otherwise be impossibly close proximity. There are three immutable laws of gravity for this two-planet system:

 1. All matter is pulled by the gravity of the world that it comes from, and not the other.
 2. An object's weight can be offset using matter from the opposite world (inverse matter).
 3. After a few hours of contact, matter in contact with inverse matter burns.

 The societies of the two worlds are segregated by law. While the upper world (Up Top) is rich and prosperous, the lower (Down Below) is poor. Up Top buys cheap oil from Down Below and sells electricity back to Down Below at higher prices. A person from Down Below going Up Top (or having contact with anyone from Up Top) is strictly forbidden and can be punishable by incarceration or death. People from Up Top regularly visit Down Below to experience novelties like dancing on ceilings. The only physical connection linking the two worlds is the headquarters of the "TransWorld" company.

Upside Down - Wikipedia
gravity: 重力
phenomenon: 現象
proximity: 近接、付近
immutable: 不変の
offset: 相殺する
inverse: 反対の
segregate: 分離する
prosperous: 富裕な
forbid: 禁止する
incarceration: 投獄
novelty: 目新しさ
headquarters: 本社


Review
 Spoiler Alert!! ネタバレ注意!


 Release posterの美しさに思わず見入ってしまった作品。

 上下逆さまになった男女が、互いに手を伸ばし、触れ合おうとしている。。。まるで引き裂かれたロミオとジュリエットのような一場面。

(これ↓)


 二人を引き離しているものは、上下で別々に働く二重の重力、ということらしい。

 上下ともに引力の働く不思議な世界。。。とても引き込まれる設定だと思う。SF fanもRomance fanも引き付けるような映画だ。

 期待して映画を見始めた。

 まず、その映像美に圧倒される。異なる惑星の話だけれども、終戦直後のヨーロッパを思わせるレトロな町並み。近代的、かつ未来的な都市。そして、遠い宇宙の異なる自然が織り成す異空間の景色———

 これらの異質な要素が上手く融合して、独特の世界観を作り出している。

 期待しながら、見始めて数分。。。二人の密会の場面。。。


 んっ!?

 あれ?

 。。。 なんじゃ、こりゃ???

 上下で、それぞれ、重力が働いている世界。互いに別方向の重力に引かれ合っている二人。その二人が触れ合うとき、重力はどう働くのか?ここが、もっとも期待して見てしまう場面のはずだ。

 それが。。。

 なんじゃ、あれ?

 二重の重力に引き裂かれた二人―――

 この発想は、非常に魅力的で面白かったのに、その後の世界観の設定に関しては・・・???なものがなんだか多い。。。

 いわく。。。上下の世界にそれぞれ存在する重力は、その世界に属するものに対してしか働かない。(えっ!?なんで???重力って、そういうもんだっけ?)
 互いの世界の物質が、もう片方の世界へ行くと燃え出す。(なぬ!?なんで燃える???)
 主人公は、重りを付けて、宙吊りになりながら、上の世界へ忍び込む。(おーい、頭に血が上っちゃうよー)

 その他、おかしな矛盾点がいっぱいあります。

 この映画の監督はきっと、Release posterの「二重の重力に引き裂かれた二人」という場面が最初に思い浮かんだんじゃないかな。製作陣は、きっとそれを物語りにしたっかたのだと思う。

 しかし、その場面は非常に美しくても、その後の話の設定が無茶苦茶過ぎ。。。なんだか、残念。
 雑な設定で、2時間は引っ張りすぎ。

 映像は、ともかく美しい。
 発想はとても面白いので、20分ぐらいの短編作品だったら、名作になっていたかも。

 いや、いっそのこと、映画じゃなくて、絵画だったら傑作だったかも。
 とても想像を掻き立てられる絵画になっていたんじゃないかな。

 しかし、それを「物語」にしてしまった途端、視聴者から想像力を奪って、雑な話に堕してしまったように感じた。

 物語よりも、映像の美しさを楽しんでもらいたい映画。





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