【英文法】冠詞の使い方 – breakfast/lunch/dinner は無冠詞?それとも定冠詞?

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(*゚ー゚) Lin: う~、冠詞ってホント難しい(><)

 これって、いくら勉強しても使いこなせるようになる気がしないんだけど。。。

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(=゚ω゚) Lan: たしかに。。。

 冠詞の正しい使い方は、上級者でもつまづくって言うし。

 なかなか理屈だけで理解できるものじゃないからね。

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(*゚ー゚) Lin: じゃ、どうしたらいいんだろう?

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(=゚ω゚) Lan: 正しい使い方を一編に理解しようとするんじゃなくて、具体的な用例を一つ一つ覚えていって、正しい使い方の「感覚」を養っていくしかないんじゃない?

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(*゚ー゚) Lin: う~ん、やっぱり理解するっていうよりも感覚を養うって事のほうが大事なのかな。

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(=゚ω゚) Lan: もちろん理屈を理解するのも大事だけど、たくさんの事例に触れて、感覚を磨いていくしかないと思うよ。

 じゃぁ、今回は、ひとつ具体的な事例から冠詞の使い方を勉強していこう。

 breakfast / lunch / dinnerの使い方だよー

冠詞の大原則

 冠詞は、不定冠詞のa、定冠詞のtheのほかに、広い意味での冠詞類として、所有冠詞のmy / your / his / her etc… などがあります。

 冠詞は、a(ひとつの)、the(その)、my(わたしの)といった単純な意味を名詞に付け加えるだけのものではありません。

 名詞の意味や概念そのものを変えるものだと思ってください。まず、これが冠詞の役割としての大原則です。ここが理解できないと、いつまでも「ひとつの」「その」とかいった曖昧な訳で誤魔化してしまうことになります。

breakfast / lunch / dinnerの使い方

では、具体的な使い方を見て行きましょう。

 have a lunch か have lunch あるいは have the lunchのどれを使うかで迷ったことありませんか?

 lunchは、「have lunch」で無冠詞の形で使う、と学校などで習ったことのある方もいるかもしれません。

 しかし、この理解の仕方は間違いです。文脈次第では、aもtheもmyなども使うからです。

無冠詞の場合

 無冠詞でbreakfast / lunch / dinnerを使った場合、食事という「出来事」一般を表しています。

 Ex.
 ●Let’s take lunch before we get back to work.

 この例では、「食事をとるという行為」一般を指しています。

定冠詞類を付ける場合

 定冠詞のtheやmyなどの所有冠詞をつけた場合は、ある一つの特定された食事(出来事)を指します。

 Ex.
 ●Did you take your lunch? You look to have been busy since this morning.

 この例文では、「あなたの」「今日の昼食」という特定された一回の食事について言及しています。

不定冠詞をつける場合

 不定冠詞aを付けた場合は、食事という出来事ではなく、「食事の内容」を表します。
 そのため、かならず、どのような食事だったのかを形容する言葉とともに用います。

 Ex.
 ●a nice lunch
 ●a Japanese traditional style lunch
 ●an excellent dinner

 これらの例では、具体的な「食事の内容」に関して触れられています。

まとめ

 「食事」といっても、その言葉が意味する内容はさまざまです。食事をとる行為や習慣一般を述べている場合や、昨日食べた食事というようにある特定の食事について話している場合もあります。さらに、どのような食事だったのかその具体的な内容を言う場合もあります。

 冠詞をつける意味は、このように「食事」という言葉の捉え方の違いを表すことにあります。冠詞が変われば、食事という言葉の捉え方が変わり、その概念が変わります。

 今回例としてあげた食事 breakfast / lunch / dinner という単語に限らず、すべての使い方に共通する部分です。こうした原則を理解しながら、それぞれの単語の使い方を覚えていきましょう!

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(*゚ー゚) Lin: う~ん、分かったような、分からないような。。。

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(=゚ω゚) Lan: この例だけで理解しようとするのは無理だよ。いろんな事例を見て、だんだんと理解していくほかないよね。