Phonicsってなに? – つづりと発音の規則

フォニックス(英: Phonics)とは、英語において、綴り字と発音との間に規則性を明示し、正しい読み方の学習を容易にさせる方法の一つである。英語圏の子供や外国人に英語の読み方を教える方法として用いられている。
Phonics – Wikipedia

複雑なつづりの英語

 英語のつづりって、覚えるのがほんと大変だと思いませんか。
 英語は、Alphabetという表音文字を使ってるのに、発音とつづりがばらばらで複雑な言語です。フランス語やドイツ語など、他のAlphabetを使った言語と比較しても、特につづりの規則性がない言語と言われています。

 表音文字なのに、発音と違うってどういうことだ!って思いませんか?
 皆さんは、水曜日を「ウェドゥネスデイ」って覚えませんでしたか?🤭しかし、なんでWednesdayにdが入るんだ!って文句を言っても仕方がありません。ひたすら覚えるしかありません。

 だけど同じような疑問は世界中で多くの英語学習者が感じていることだと思います。

 なんでこんなに不規則なつづりになってしまったかということには、英語の歴史が関係しています。

英語の歴史 – 大母音推移と活版印刷技術

 先住民として居住していたケルト人、そこに侵攻してきたローマ人、さらにそのローマ人を追い出したアングロ人、サクソン人、ジュート人、それを征服したノルマン人―――
 等々。。。イギリスは、多様な民族が移住と制服を繰り返して形成されました。

 さまざまな民族との接触や征服の歴史が繰り返された結果、話し言葉としての英語は常に変化していきましたが、書かれた文章はそのまま残り続けます。つづりは発音に比べて、変化が非常に遅いのです。

 さらに、英語のつづりに大きな影響を与えた出来事が、15世紀初頭から17世紀前半にかけて起こります。口語で話される一般の人々の発音が、急速に変化していったのです。この発音の変化は、主に母音の発音に関わるものだったので、この出来事は、大母音推移(Great Vowel Shift)と歴史上呼ばれています。

 発音が変化しても、つづりは比較的保守的で変化しにくい傾向があるため、時代を経るごとに、読みと発音の間に大きな隔たりができていきました。さらに15世紀に登場した活版印刷技術が、つづりの固定化をより進めることになりました。
 それが今の複雑で例外の多い英語のつづりにつながっています。

 しかし、英語のつづりにも規則がないわけではありません。例外は多いですが😬。
 75%は、規則によって説明することができるといわれています。それって4分の1は、不規則ってことじゃん!っていいたくなりますが、それでも全く規則がないよりはましです。

Phonicsとは?

 英語にも基本的なつづりの規則はちゃんとあって、それを覚えれば、ある程度、知らない単語の読みも推測できるようになります。

 それを簡単にまとめたものをPhonicsといいます。
 Phonicsは、アメリカの多くの小学校で教えられている「つづりの覚え方」みたいなものだといえます。

 英語のつづりは非常に複雑だから、アメリカの児童の識字年齢、つまり、文字が読めるようになる年齢は7才前後といわれています。日本の児童が5才前後といわれているから、それと比べると、少し遅い始まりです。

 でも、英語は一度つづりの法則を覚えてしまうと、あとの学習は非常に早くて、読書に対する習熟度はアメリカのほうが早いそうです。
 一方の日本語は、ひらがなやかたかなが読めるようになるのは早くても、その後に膨大な漢字の学習に多くの時間を費やすから、読書への習熟度が遅くなります。

 読書量の国際比較で、確かに、日本の子供はあんまり読書をしないとよく指摘されています。大人になるとますますしなくなります🙄。
(日本のAmazonの書籍の売り上げ上位100位は、ほとんど全てが漫画です。アメリカのAmazonでの書籍の売り上げ上位とぜひ一度比較してみることをお勧めします。)

 話がそれてしましましたが、私たちも英語の学習をする際、Phonicsを利用しない手はないですよね。
 もし、英語のつづりや発音を覚えるのに苦労していたら、ぜひPhonicsを一度、学んでみてください!闇雲に覚えていたつづりに意外と法則性があって、きっと面白い発見ができると思いますよ!

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