【英語の発音】なんで日本人は「L」と「R」の発音を間違えるの?

海外の人の疑問: なんでLとRを間違えるの?

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(*゚ー゚) Lin: よく日本人はLとRの発音の区別がつかないって言われるけど、これ見ると、英語圏の人たちは、なんで間違えるのか、ホント、不思議に思ってるんだろーね。

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(=゚ω゚) Lan: 海外の人からしたら、そうとう奇妙なものに見えてるんだねぇ。。。

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(*゚ー゚) Lin: でも、これって、日本語に「L」と「R」の区別はないからしょうがないじゃん!

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(=゚ω゚) Lan: まぁそうだよね。母語っていうか、日本語の影響だよね。

母語干渉(言語転移)

 第一言語(first language)の影響で、その言語の話者特有の共通の間違い、あるいは理解の仕方があること。

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(*゚ー゚) Lin: そう。だから、日本語を母語(first language)にする人は、みんな、RとLの区別で苦労するんだよ。

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(=゚ω゚) Lan: 日本語の「らりるれろ」の発音は、舌先を上の歯茎に付けて発音する音だから、どちらかというと、英語の「L」の方の発音に近いよね。

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(*゚ー゚) Lin: でも、英語の「L」の音とも少し違うでしょ。

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(=゚ω゚) Lan: うん。そこがちょっと厄介なところだね。

 英語の /l/ (L) の発音は、舌先を上前歯の裏かその付け根辺りに、しっかりと付けて発音する音だけど、日本語のラ行は、舌先がもう少し奥の方に引っ込んでいて、軽く触れる程度の音だからね。

 自分の舌の位置を意識しながら、ゆっくり発音してみると、その違いが分かると思うよ。

【日本語】
・ラ行 /r/[ɾ](歯茎はじき音)
 舌先で上の歯茎を軽くはじくようにして発音する。

【英語】
・L /l/(歯茎側面接近音)
 舌先を歯茎または前歯裏付近につけて、舌の側面から息を流すようにして発音する。
・R /r/(後部歯茎接近音)
 舌を歯茎の後部に引き、口蓋の奥の方で息を流すようにして発音する。

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(*゚ー゚) Lin: 日本語のラ行は、舌先が上の歯茎に触れる程度の曖昧な音だから、場合によっては、/r/ (R) っぽく聞こえたりしちゃうんだろうね。

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(=゚ω゚) Lan: この動画の説明にもあるけど、もともと、英語の「R」が曖昧な音なんだよ。

 ラテン語の「R」の子音は、舌先を上の歯茎につけて発音する音だったんだけど、もともと曖昧な音だったので、ヨーロッパのいろんな言語に分かれていく際に、「R」の発音は国ごとにどんどん違う音に変化していったんだよ。でも、「R」という表記だけは残っちゃった。

 同じアルファベットを使っていても、「R」の音だけは歴史的な変化が激しくて、舌がどこに位置しているのかっていうのは、言語によってばらばら。だから、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語とか、ヨーロッパ諸言語の子音の中でも、「R」の音が一番、違いが激しいんだよ。

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(*゚ー゚) Lin: そうそう。

 フランス語のうがいみたいな「R」の音とか、ホント難しいよね。。。

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(=゚ω゚) Lan: スペイン語の巻き舌みたいな「R」の音もすごい発音の仕方だなって思うよ。

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(*゚ー゚) Lin: 英語圏の中でも、「R」の発音の仕方は、けっこう違うよね。

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(=゚ω゚) Lan: そうだね。地域差、個人差がかなりある。

 舌先を軽く曲げるっていう人もいれば、舌先は曲げずに、舌を軽く奥に引くだけっていう人もいる。

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(*゚ー゚) Lin: そーいえば、カナダ人の先生から、舌先を曲げるのは間違いだって言われたことあるな。

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(=゚ω゚) Lan: 巻き舌の「R」ってやつだよね。これって、古いアメリカ英語っぽく聞こえるらしいね。

 わざわざ舌先をまげて難しい発音しないで、舌を軽く奥に引くだけの方が、今の標準的な発音になるんだよね。

 わざわざ「巻き舌」で、難しい発音で練習してた時期があったよ。なんか、無駄だったな。。。

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(*゚ー゚) Lin: でも、今でも正しく「R」の発音できてないじゃん。

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(=゚ω゚) Lan: いいの!こ、これは、個人差なのっ!!