「first」の使い方、ちゃんと理解してる?
―基本単語こそ、意外と間違えやすい!―
英語を習い始めたばかりのころは、難しい単語よりも、日常的に使う基本語のほうがかえって間違えやすい、と言われることがあります。
というのも、たとえば「first」や「get」「take」などの基本単語は、使う頻度が高いぶん、意味や使い方も多様で、文脈によってニュアンスが変わってくるからです。
実際、「first」と「at first」のように、似ているけれど意味がまったく違う表現もあるため、使い方を間違えて相手に誤解されることも。
「firstなんて簡単」と思っていたのに、よくよく調べてみると奥が深い——そんな経験、ありませんか?
そこで今回は、英語の基本単語のひとつである 「first」 に注目して、その使い方や意味の違いをわかりやすく整理してみましょう!
Firstの使い方
1. at first
「はじめの内は」「はじめの頃は」
*「最後には」という意味のat lastと対になる表現です。
Ex.
●They were very suspicious at first. 彼らは最初、非常に疑っていた。
2. first
「まずはじめに」「まず一つ目に」「最初に」
*文頭や文末に持ってきて、firstと言った場合は、「まずはじめに」という意味です。
「その次に」という感じで、second, thirdと続いていくことが多いです。
「まずはじめに」という意味を強調するときは、first of allという表現も使われます。
Ex.
● First, put two cups of flour into a bowl. Second, mix it with three eggs and milk.
3. first + verb
「初めて~する」
*一般動詞の直前に持ってきて、「first 動詞」として使われた場合は、「初めて~する」という意味になります。
Ex.
●When did you first meet her? 彼女に最初に会ったのはいつですか?
4. first
「最も重要な」
*形容詞としても副詞としても使われます。
Ex.
●Safety comes first. 安全第一
5. for the first time
「初めて~する」
*熟語表現です。
Ex.
●I tried skydiving for the first time. スカイダイビングをはじめて試した。
6. first-ever
「全く初めての」
形容詞で必ず名詞の前に持ってきて、「全く初めての」という意味。
Ex.
●The team got the first-ever win in the tournament.
7. first- er
「最初に~する人」
Ex.
●first-timer: 「(何かを)初めて行う人」
●first-comer: 「最初に来た人」