弱母音/ə/の発音 – 曖昧母音のシュワってなんだ⁉

曖昧母音のSchwa

∩_∩
(*゚ー゚) Lin: なるほど、わからん。

∩_∩
(=゚ω゚) Lan: おいおい。

∩_∩
(*゚ー゚) Lin: だって、わからんもんは、わからん!

 しゅわって、何よ。しゅわって!

∩_∩
(=゚ω゚) Lan: まぁ確かに、Schwaって初めて聞いたなぁ。

 これって、弱母音の /ə/ ってやつだよね。ちゃんとSchwaって名前が付いてたんだー

∩_∩
(*゚ー゚) Lin: ウルトラマンかな?

∩_∩
(=゚ω゚) Lan: 違うわっ!

 Wikipedia見てみると、これヘブライ語から来てるみたいだね。ちゃんとした言語学上の名称みたい。特徴のはっきりしない曖昧な音の弱母音を指す用語らしい。

参考
Schwa – Wikipedia

∩_∩
(*゚ー゚) Lin: 確かこれ、「曖昧母音」って習ったような気がする。

∩_∩
(=゚ω゚) Lan: そうそう。曖昧母音とも言うよね。

 とりあえず、ここで基礎をおさらいしよう。

英単語発音の規則

 強勢(stress)の置かれない母音(vowel)は、弱母音(weak vowel)って呼ばれる。

/ə/
/i/
/u/

 今回取り上げるのは、/ə/。
 英語で最も使用頻度の高い母音。特にアメリカ英語で使用頻度が高いことから、最もアメリカ的な音って言われたりすることもある。

 英単語の発音方法の特徴を上げると。。。

・単語は、一つの母音を中心にした音の塊、音節(syllable)に区切ることができる。
・音節には、強勢(stress)の置かれるものと置かれないものがある。
・強勢(stress)の置かれる音節と置かれない音節をはっきりと区分し、音の強弱を作るとこで英語独特の発音の調子(rhythm)が出来上がる。

 これが英単語の発音の基本ルールで、強勢が置かれない方の音節(unstressed syllable)に、Schwaの母音、/ə/ が頻出する。

 なので、/ə/ の発音が、すっごい大事!!

∩_∩
(*゚ー゚) Lin: なんか、すごく大事だってことは分かったけど、うまく発音できないんだよね。そもそも、どこの音節にSchwaが来てるのかよく分からないんだよ。

∩_∩
(=゚ω゚) Lan: そう、そこが一番問題なんだよねー

 綴り(spell)からは、全然予測できない。
 動画にも例が上がってたけど、こんな感じ↓

・fast /fæst/ → breakfast /ˈbrekfəst/
・pose /poʊz/ → purpose /ˈpɜːrpəs/

∩_∩
(*゚ー゚) Lin: こういった音の変化って、もともと強勢の置かれていた母音が、強勢がなくなって、弱母音化したってことだよね。

∩_∩
(=゚ω゚) Lan: そうだね。

 強勢の置かれた音節が他に移ったせいで、元の母音が、弱母音の /ə/ に変化したってこと。

 結局、どこに強勢(stress)が置かれているかをちゃんと覚えておかないと、Schwaの発音がどこに出てくるのかも分からなくなるってことだよね。

∩_∩
(*゚ー゚) Lin: 要は、単語一つずつ、発音をちゃんと覚えていかないといけないってことだよね。

 なんか、3分で忘れそう。。。

∩_∩
(=゚ω゚) Lan: ウルトラマンかいっ!