【Phonics】「Magic E」単語一覧 – 英語のつづりと発音が良く分かる不思議な法則

alphabet ABC Pronunciation
Articles

Phonicsを学ぼう!

 「Split Digraph」って知っていますか?

 。。。と、いきなりこんな専門用語言っても、誰も興味ないですよね😜

 ああぁっ!pageを閉じようとしたあなた!ちょっと待ってくださいっ!

 これ、一般的に「Magic E」「Silent E」と呼ばれているものです。

 英語のつづりと発音の関係をまとめたPhonicsに興味のある方は、聞いたことがあるのではないでしょうか。

 「Magic E」は、英語のつづりと発音の関係を表したPhonicsの中で最も基本的な規則の一つです。
 一音節(one syllable)の基本単語の大多数に当てはまる規則なので、この「Magic E」を知っていると英単語の発音とつづりを覚えるのが非常に簡単になります。特に正しい発音を覚える際に、非常に役立ちます。

 今回は、この「Magic E」を紹介したいと思います。

Magic E とは?

 「Magic E」は、英単語のつづり(spell)に関する規則の一つです。
 単語の一番最後に「e」を付け加えます。この「e」自体は発音されません。そのため、「Silent E」とも呼ばれます。

 この「Magic E」が語末につづられると、その前の母音字が長母音(あるいは二重母音)化します。

 ん?!何だって?と、思った方、まだpageを閉じるのは、早いっ!

 具体的に説明すると。。。

 母音字とは、「a」「i」「u」「e」「o」のことです。主に母音の発音を表すために使われる文字(alphabet)のことです。
 「Magic E」が単語の最後に来ると、その直前にある母音字がアルファベット読み(=長母音)になります。この発音はすべて、アルファベットの名前そのもので読む形になります。

Alphabet(母音字)発音(アルファベット読み)カタカナ表記
a/ei/エイ
i/ai/アイ
u/juː/ or /uː/ユー
e/iː/イー
o/əʊ/オー

・語末に「e」が来る。この「e」は発音されない。
・その前の「a i u e o」はアルファベット読みの発音に変わる。

 規則はたったこれだけです。あとは具体的な事例を見ていきましょう。

「Magic E」による発音の変化

 「Magic E」を理解するには、適用されている場合とされていない場合を比べるのが最もわかりやすい方法です。
 それでは、「Magic E」がある場合とない場合で、発音がどのように変わるのかを具体的に見ていきましょう。

母音字 a

 基本の変化:/æ/(短母音)→ /eɪ/(長母音, アルファベット読みの A)

単語(Magic E なし)発音(IPA)意味
cap/kæp/帽子
mad/mæd/怒った
rat/ræt/ネズミ
can/kæn/できる/缶
tap/tæp/蛇口
単語(Magic E あり)発音(IPA)意味
cape/keɪp/岬、マント
made/meɪd/作った
rate/reɪt/率、評価
cane/keɪn/杖、サトウキビ
tape/teɪp/テープ

その他の母音字の場合も簡単に見てみましょう。

母音字 i

 基本の変化:/ɪ/ (短母音)→ /aɪ/(アルファベット読み)

bit/bɪt/「Magic E」なし、短母音 /ɪ/
bite/baɪt/「e」あり、長母音 /aɪ/

母音字 u

 基本の変化:/ʌ/ (短母音)→ /juː/ または /uː/
(単語によって /juː/ のように「y」の音がつく場合があります)

cub/kʌb/「Magic E」なし、短母音 /ʌ/
cube/kjuːb/「e」あり、長母音 /juː/

母音字 e

 基本の変化:/ɛ/(短母音) → /iː/(長母音)

pet/pet/
Pete/piːt/

母音字 o

 基本の変化:/ɒ/(英)または /ɑ/(米)(短母音) → /əʊ/(英) / oʊ/(米)

hop/hɒp/ (英)「Magic E」なし、短母音
hope/həʊp/ (英), /hoʊp/ (米)「e」あり、長母音

Examples

a /ei/
name/neɪm/
cake/keɪk/
mate/meɪt/
age/eɪdʒ/
face/feɪs/
rate/reɪt/
trade/treɪd/
tape/teɪp/
table/ˈteɪ.bəl/
change/tʃeɪndʒ/
i /ai/
smile/smaɪl/
nice/naɪs/
white/waɪt/
quite/kwaɪt/
price/praɪs/
bike/baɪk/
decide/dɪˈsaɪd/
rise/raɪz/
write/raɪt/
u /juː/ or /uː/
huge/hjuːdʒ/
cute/kjuːt/
excuse/ɪkˈskjuːz/(動詞)
/ˈek.skjuːs/(名詞)
rule/ruːl/
use/juːz/(動詞)
/juːs/(名詞)
confuse/kənˈfjuːz/
rude/ruːd/
e /iː/
scene/siːn/
extreme/ɪkˈstriːm/
theme/θiːm/
complete/kəmˈpliːt/
compete/kəmˈpiːt/
delete/dɪˈliːt/
o /əʊ/
home/həʊm/(英), /hoʊm/(米)
role/rəʊl/(英), /roʊl/(米)
pole/pəʊl/(英), /poʊl/(米)
nose/nəʊz/(英), /noʊz/(米)
code/kəʊd/(英), /koʊd/(米)
smoke/sməʊk/(英), /smoʊk/(米)
rose/rəʊz/(英), /roʊz/(米)
wrote/rəʊt/(英), /roʊt/(米)

最後に。。。

 ここまでpageを閉じなかった方、最後まで読んでいただいてありがとうございます😉。気づきましたか?この page という単語も「Magic E」が付いています。
 残念なことに、この規則が当てはまらない一部例外もありますが、覚えておけばきっと役に立つと思います。

 ちなみに、冒頭に出てきた Split Digraph という言葉は、「分離二重音字」という意味です。
 digraph(/ˈdaɪɡræf/)は言語学の専門用語で、「二重音字」と訳されます。これは、2つの文字を使って1つの音を表すことを指します。

 「Magic e」は、母音字(a, i, u, e, o)と「e」という2文字を組み合わせて、長母音や二重母音の音を表すため、このdigraphの一種です。
 さらに、母音字と「e」が離れて綴られるため、split digraph(分離二重音字)と呼ばれています。

 また、英会話の学習になんの役にも立たないムダな知識が一つ増えましたねっ!🥰
 Phonicsの規則は、ほかにもまだたくさんあります。気になった方は、もっと調べてみましょう!

Phonics Books for Kindle

タイトルとURLをコピーしました