さまざまな言語の言葉を取り入れていった英語の意外な歴史

The History of Loanwords in English

 5世紀から11世紀という中世前半に、アングロ・サクソン人のゲルマン語が母体となって、ラテン語・フランス語・古ノルド語の影響を受けて、英語ができ上がっていった。Englishとは「アングル(Angle)族の言葉」、という意味である。

Wikipedia – 英語史

 英語は現在、世界で最も広く使われている言語です。そのため、さまざまな国や地域で、英語由来の単語や表現が使われています。しかし、英語自身ももともとは、他の言語からさまざまな単語を取り入れて、現在の英語になっていきました。

 イギリスは、先住民としてケルト人が住んでいた土地です。そこにローマ帝国が侵攻してきて、ローマ人居住区が作られます。そこに北部ドイツからアングロサクソンを中心としたゲルマン人が入植してきます。
 その後、フランス北部のノルマン人(これもゲルマン系の人々)により征服され、さらにフランスとの戦いにも敗れてフランス系の王朝が成立します。

 異なる言語を持った人々が移住と征服を繰り返す複雑な歴史をたどって、英語は、その都度、多種多様なな言葉を取り入れて発展していきました。
 英語は今でも、世界中からさまざまな表現を取り入れています。

 今回は、英語が現在の形になるまでに、どのような単語を他の言語から取り入れて行ったのか、その歴史を説明した動画が話題になっているので、紹介したいと思います。
 かなりな早口ですが、英語の歴史を簡潔に説明していて非常に面白い動画です。がんばって聞き取りましょう!

Pick-up Words

Jute: ジュート人
Germanic: ゲルマン民族の
missionary: 宣教師
jumble sale: がらくた市
Christianity: キリスト教
thrust: 押し込む
Doomsday: 最後の審判の日
jury: 陪審員
plaque: 飾り額
rhyme: 韻を踏む
good riddance: 厄介払い
be hoist with one’s own petard: 自縄自縛になる
poke: 突く
vibrant: 活気のある
filthy lucre: 不正利益
ointment: 軟膏
gravity: 重力
pendulum: 振り子
tonsil: 扁桃腺
vagina: 膣
obedience: 服従
crown: 王冠
walkabout: 徒歩旅行
gobble sth up: 丸呑みする
lexicography: 辞書学、辞書編集法
consolation: 慰め
Archbishop: 大司教
asylum: 保護施設、精神病院
revise: 改訂する
delicatessen: 調理済み食品
breakeven: 損益分岐点
commuter: 通勤通学者
merger: 合併
faucet: 蛇口
revert: 元に戻る
repetitive: 反復性の
abbreviation: 省略、縮約
fledge: 育てる
via sth: ~を通じて
correlation: 相互関連
decipher: 判読する、解読する