海外からも注目される日本のソーラーパネル利用 – その新しい設置場所とは?

 日本は国土が狭く、山岳地域が多いため、地形的に大規模な風力発電所や太陽光発電所を作るのは難しいといわれていました。しかし、京セラが建設した太陽光発電所は意外な場所にありました。

 今回は、意外な場所にソーラーパネルを設置した日本企業の新たな取り組みを伝えた海外記事を紹介します。

Japan’s Abandoned Golf Courses Are Being Transformed Into Solar Power Farms!

 An abandoned and bankrupt golf course is being transformed into a solar power station by the Kyocera Corporation.

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 As the Independent shares, there are plenty of golf courses than can be converted in the future. In the 1990’s, Japan experienced a sudden “golf boom,” and ended up constructing more than 2,000 new courses in just a few years. But since the fad has passed (some might say as quickly as it started), many golf courses have gone bankrupt and now hundreds exist – abandoned – across the countryside.

 Thankfully, golf courses are the perfect place to build solar farms. The wide-open spaces receive plenty of sun making them prime real estate for the installation of solar panels.

True Activist

 破綻したゴルフ場を新しく、太陽光発電所として利用する計画で、2017年に稼動予定です。稼動すれば、8100世帯分の電力がまかなえると記事は伝えています。

 従来、太陽光発電所といえば、広大な土地を必要とするため、住宅地域から遠く離れた山間や僻地などが利用されましたが、今回、京セラが建設した場所は、ゴルフ場の跡地で、しかも京都というこれもまた非常に意外な場所です。

 バブル期に起きた日本のゴルフブームは非常に一過性で、今、多くのゴルフ場が破綻、あるいは経営危機に陥っています。
 このような新しい利用価値が生まれれば、不採算な土地も、新たな経済効果をもたらすものに変わっていくと期待できます。

 アメリカでも2008年のリーマン・ショック以降、経営危機に陥ったゴルフ場は多いらしく、今回の日本企業の取り組みを注目しています。

 このような新しい土地利用の流れが世界的に広がるといいですね。

Words in the Article

abandoned: 放棄された
bankrupt: 破綻
power station: 発電所
artist’s rendition: 予想図
complete: 完成させる
convert: 変換する
fad: 一時的な流行
prime: 優良な
real estate: 不動産
installation: 取り付け