【プラスチックごみ廃棄問題】世界から非難される日本 – 日本人の知らないニッポン

Japanese Plastic Addiction

 18年6月に発表された国連環境計画(UNEP)の報告書「シングルユースプラスチック」によると、日本人1人当たりのプラスチックごみ廃棄量は32キログラムで米国に次いで世界第2位。調査で、このことを知っていたかを問うと、79.8%が「知らなかった」と回答した。同報告書によると、日本は、プラスチックごみの総合量は5位。1位は中国、2位はEU、3位米国、4位インドの順だった。

日本人が出すプラごみ、1人当たりでは世界2位 8割が「知らなかった」 – J-cast

 私たちの身の回りに溢れる大量のプラスチック容器。
 日本では、コンビニやスーパーの食品類に限らず、衣類、家電、化粧品等、ありとあらゆる商品に過剰な包装がなされています。
 日本の過剰包装は、環境汚染の原因として、もう何年も前から指摘され続け、諸外国の環境団体から激しく非難されています。

 日本は世界有数のプラスチック消費国であり、それと同時に、プラスチックごみ大量廃棄国家でもあります。

 日本人一人当たりのプラスチックごみ廃棄量は、年間32kgで世界第2位。総廃棄量でも世界4位です。この総廃棄量の数値に関しては、からくりがあり、実は日本は自国で廃棄できないプラスチックごみを中国や東南アジア諸国に輸出していて、全体の数量を下げています。この点は特に欧米諸国から、「日本人の薄汚さ、ズルさ」として、激しい批難の的になっています。

 しかしながら、海外からこのように非難されているということを知っているという日本人は極めて少ないのが実情です。
 なぜ、日本人はこれほどまでに無知、無自覚なんでしょうか?
 それは、こうした事実は、日本ではほとんど報道されないからです。

 日本のテレビ番組では、外国人(そのほとんどが白人の欧米人)に日本の食べ物や文化を体験させてその反応を見る企画が大人気です。そして、日本のアニメやら漫画やら、日本のことを褒め称える意見ばかりを取り上げています。
 欧米の流行や習慣は何でもマネして、英語は嬉々として学ぶのに、日本が海外からどう評価されているのか客観的に学ぼうとする人は非常に稀です。

 環境問題、特にプラスチックごみ対策に関する日本の評価は、極めて悪いものです。これは、国際機関からの評価だけでなく、一般の人々の間の評価でも同じです。
 「プラスチックごみ問題といえば、日本」という意識が、海外のごく普通の人々の間にまで広く行き渡っています。

 ちなみに、Googleで「plastic waste」と検索すると、「Japan」という言葉が真っ先にsuggest(関連語)として表示されてきます。

 語学を学ぶということは、海外の考え方や意見を知るということでもあります。日本が国際的にどのように評価されているのか。日本が環境問題に対して、非常の遅れた対応しかしていないという非難をどう受け止めるのか。
 みなさんもぜひ一度考えてみてください。