英語に直しにくい表現
「お待たせして申し訳ございません。」
これ、日常でよく聞く表現ですよね。特に時間に厳しい日本人なら、よく「聞く」のではなく、よく「使っている」表現かもしれませんね。
でも、この表現を英語で言おうとすると、けっこう、迷ってしまいませんか?
何かすっきりするような訳がうまく思い浮かばない。。。
そうなんです、この表現、かなり日本的な発想で、なかなか、いい英語に直すのが難しいんです。
直訳を作ると。。。
もちろん、訳そうと思えば、訳せます。
直訳調ですが、こんな感じ。↓
Sorry to have kept you waiting.
もうちょっと、簡単に言えば。。。
Sorry to keep you waiting.
でも、この英語の表現は、待たせたことによって相手に不利益が生じた、問題が起こった、といった本当に謝罪する意思がなければ、あまり使われない表現です。
発想の転換が大事
相手を少し待たせていただけのような、深刻な問題ではない場合、英語ではどういうのでしょう?
欧米圏の文化では、こういう場合、「謝罪」の言葉を口にするのではなく、「感謝」の言葉を述べるのが一般的です。
そこで発想を変えて、文の冒頭に「Thank you」を持ってきて、そこから文章を考えると、自然な表現が出てきます。
Thank you for waiting.
Thanks for waiting for me.
「Sorry」ではなく、「Thank you」が、すぐに口から出るようにしたいですね。