Foreignerは失礼?! – 排他的な印象を与える言葉
「“foreigner”って、使わないほうがいいの?」
海外の人たちと交流を持つとき、そんな疑問を抱いたことはありませんか?
国際交流が進む現代社会では、使う言葉ひとつで、相手に無意識のうちに距離感を与えてしまうことがあります。とくに、「foreigner(外国人)」という言葉は、多くの海外の人々から「排他的に聞こえる」と受け取られることがあり、カジュアルな場面では使わない方がよいと指摘されることも少なくありません。
とはいえ、「foreigner」や「外国人」は、公式な書類や制度上の表現としては一般的に使われています。問題となるのは、日常会話の中で不用意にこうした言葉を使った場合、相手に“自分とは違う存在”と印象づけてしまう可能性があるという点です。
特に、日本語の「外人」という言葉には注意が必要です。海外からの訪問者の中には、「外人(がいじん)」という表現に強い違和感を覚える人も多く、場合によっては差別的と感じられてしまうこともあります。この言葉は極力使わないほうがいいというのが、多くの国際感覚を持つ人たちの共通認識です。
では、どんな言葉を使えばよいのでしょうか?
「海外の人」や「海外の方」という言葉を使うのも一つの方法かもしれません。
日本語では、そうした柔らかい表現を用いることで、相手への敬意を伝えることができます。英語でも、“International people”や“People from other countries”といった表現がよく使われており、「international」という単語は、包括的で中立的な響きを持っています。
それでも、最も大切なのは「一括りにしないこと」です。「外国人」「日本人」といった大まかな分類ではなく、ひとりひとりの背景や文化、経験に目を向けることで、より深い理解と尊重が生まれます。
「国とか、そういった区分ですぐにものを判断するんじゃなくて、もっと個人に目を向けるべきなんだよ。」
まさに、異文化理解の第一歩は、国籍や見た目ではなく、その人自身に向き合うことから始まるのかもしれません。
