What does “Default” mean?
「Default(デフォルト)」という言葉、よく耳にしますよね。今では日本語にもすっかり定着したカタカナ語です。
ただ、この言葉にはいくつか異なる意味があり、少しわかりにくい単語でもあります。今回は、「デフォルト」という言葉の意味について、分かりやすく見ていきましょう!
default /dɪˈfɔːlt/
名詞
1.債務不履行
2.初期値、初期設定
辞書で調べると、おおよそこの2つの意味が載っています。
「1. 債務不履行」は主に金融・経済の分野で使われ、「2. 初期設定」はコンピューター関連でよく使われます。
一見すると全く異なる意味ですが、どうしてこのように使われるようになったのでしょうか?
実はつながっている?「default」の本来の意味
語源を調べてみると、これらの意味には意外なつながりがあることがわかります。
この言葉は、「失敗する(fail)」という意味の古フランス語(Old French)の“defaut”が語源です。
この言葉の本来の意味は、「(失敗した結果)何も起こらなかった」ということです。
つまり、「本来行われるべきことが行われない」という状態を表していました。
そこから派生して、
- 約束した返済を行わないこと → 債務不履行
- 何も変更されていない状態 → 初期設定(初期値)
といった意味が生まれたのです。
本来なされるべきことがなされないままになっている、というところから1の債務不履行という意味が生まれ、さらに何もなされないままの状態になっている、というところから2の初期設定という意味が派生しました。
言葉の本質を知れば、理解も深まる
一見するとつながりのないような二つの意味ですが、本来の語義を調べると、この二つの意味の間にはしっかりと関連があることが分かります。
意味のつながりが見えると、覚えやすくなりますし、他の分野で見かけても理解しやすくなります。
もし、意味が分かりにくい多義語に出会ったら、その語源や本来の意味を調べてみるのもおすすめです。きっと、新しい発見があって、言葉の世界がもっと面白く感じられるようになりますよ!