英語で「立ち寄る」は?
英語で「立ち寄る」と言いたいとき、
drop by / drop in / stop by / come by
といった表現が見つかります。
どれもよく使われる表現ですが、違いがあるのか気になりますよね。
英英辞典で調べてみると、これらはすべて基本的に同じ意味を持っています。
to make a short visit(短時間の訪問をする)
つまり、意味に大きな違いはなく、ネイティブスピーカーも状況によって自然に使い分けているだけで、ほとんどの場合、意味の差を意識していないようです。
じゃあ、どれを使ってもいいのか?というと、実はそう単純ではありません。
それぞれの表現には文法的な使い方(語法)の違いがあり、この点が少しややこしいんです(><)
というわけで、ここからはそれぞれの表現の使い方の違いを、順番に確認していきましょう!
1. drop by
✔ 基本の意味
「ちょっと立ち寄る」「ふらっと訪ねる」というカジュアルな表現。友人の家や職場などに軽く顔を出すイメージです。
✔ 語法
- 自動詞としても他動詞としても使えます。
- 他動詞として使うときは、場所を目的語に取ります(※人は目的語にできません)。
✔ 例文
- I just dropped by to say hello.
→ ちょっと挨拶しに寄っただけだよ。 - I dropped by the hospital on my way home.
→ 帰り道に病院に立ち寄った。 - We’d love to drop by sometime!
→ いつか立ち寄らせてもらいたいな!
2. drop in
✔ 基本の意味
「予告なしに立ち寄る」「ひょっこり訪ねる」というニュアンス。
「drop by」よりも少し“突然感”が強いイメージがあります。
✔ 語法
- 基本的に自動詞のみで使います。
- 人に対して使う場合 → 前置詞 on をつけて「drop in on + 人」
- 場所に対して使う場合 → 前置詞 at をつけて「drop in at + 場所」
✔ 例文
- Why don’t you drop in on me sometime?
→ 今度うちに寄っていかない? - I dropped in at a café on my way to the station.
→ 駅に行く途中でカフェに立ち寄った。
「drop in」は、動詞だけでは目的語(人や場所)を直接取れないので、必ず前置詞を使う点がポイント!
3. stop by
✔ 基本の意味
「途中で立ち寄る」「ついでに寄る」といった意味で、「drop by」とほぼ同じ使い方ができます。
✔ 語法
- 自動詞としても他動詞としても使えます。
- 他動詞の場合、場所のみを目的語として取れます。
✔ 例文
- I stopped by a bookstore on my way home.
→ 帰りに本屋に立ち寄った。 - Can I stop by later this afternoon?
→ 今日の午後、ちょっと寄ってもいい?
4. come by
✔ 基本の意味
「来がてら立ち寄る」という意味で、アメリカ英語で特によく使われる表現です。
やや丁寧で自然な印象があります。
✔ 語法
- 自動詞としても他動詞としても使えます。
- 他動詞の場合、場所を目的語に取ります。
✔ 例文
- I’ll come by this evening to talk about the project.
→ 今晩、プロジェクトの話をしに立ち寄るよ。 - She came by my office this morning.
→ 彼女が今朝、私のオフィスに立ち寄った。
まとめ:語法の違い早見表
表現 | 自動詞 | 他動詞 | 人を目的語にできる? | 特徴など |
---|---|---|---|---|
drop by | ○ | ○ | ✕(場所のみ) | カジュアルで一般的 |
drop in | ○ | ✕ | ○(onを使う) | 突然の訪問っぽい |
stop by | ○ | ○ | ✕(場所のみ) | drop byとほぼ同じ |
come by | ○ | ○ | ✕(場所のみ) | アメリカ英語、丁寧な印象 |