意外と間違えるcomeとgoの使い分け

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(*゚ー゚) Lin: 最近知ったんだけど、comeとgoって、意外と使い方が難しいんだね。

 この前、海外の友人から、一緒に遊びに行かないって誘われたから、「じゃぁ、行くよ」っていうつもりで、

 I’ll go!

 って言ったら、「どこへ?」って感じの顔されて、「じゃぁまた今度ね」って言われたよ(笑)

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(=゚ω゚) Lan: Haha, そうだね。comeとgoって、ただ「来る」「行く」っていう訳だけで覚えてると、間違えるよね。

 そういえば自分も、英会話を習い始めたばかりの頃、comeとgoの使い方を間違えて、英会話の先生から、あわれ~な目で見られたことがあったな(笑)

 教室までどうやって通ってるのっていう質問だったんだけど、自分は自転車で通ってたから、

 I go to school by bicycle.

 って答えたら、

 ”I come to school by bicycle.”だって、直されたよ。

 そのときの先生が、あぁ~こいつはcomeとgoすら、まともに使えないのかぁ。。。って感じの情けない目でこっち見てたのが、今でもトラウマだよ(笑)

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(*゚ー゚) Lin: Haha, やっぱり、誰でも結構、間違えるんだね。

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(=゚ω゚) Lan: 日本語と概念が違うから、日本人は間違えやすいんだよね。

 日本語の「来る」「行く」は、必ず発話者を基点にしているよね。

 たとえば、

A「今日渋谷に飲みに行くんだけど、来る?」
B「うん、行くよ」

 っていう会話があったとすると、日本語の場合は、いつも発話している人の場所を基点にして、「自分の場所から行く」、「自分の場所へ来る」を表現しているよね。

 でも、この会話を英語に直すと、

A: I’ll go for a drink today to Shibuya. Do you wanna come with us?
B: Yeah, I’ll come!

 って感じの訳になる。

 英語は、話し手と聞き手が共通に考えている場所を基点にしていて、話し手か聞き手がいる場所ならcomeを使って、話し手も聞き手もいない、あるいは両者ともに関係ない場所ならgoを使うんだよね。

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(*゚ー゚) Lin: なるほどね~。聞き手のいる場所へ行こうとするなら、I’m coming!って言わないといけないんだよね。

 I’m going!っていうと、相手(聞き手)のいない場所、つまり、相手とは関係のない場所へ行くってことになるんだね。

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(=゚ω゚) Lan: そう。だから、英語は訳で覚えちゃだめなんだよね。その言葉の概念を理解しないと、正しい使い方ができない。

 行く、来るなんていうすごい日常の単語ですら、日本語と英語の間では概念の違いがあるから油断できないよね。

まとめ

【日本語】
 「発話している人のいる場所を基点にして」
・行く
 発話者(自分)のいる場所から自分あるいは誰かが行く
・来る
 発話者(自分)のいる場所へ誰かが来る

【英語】
 「話し手と聞き手が共通に考えている場所を基点にして」
・go
 話し手と聞き手のいる場所、あるいは両者が想定している場所から離れる
・come
 話し手と聞き手のいる場所、あるいは両者が想定している場所へ近づく